「これからは、単に消費者動向などではなく、人々の生産活動に注目したビジネスが重要になってくる」とはどういう意味ですか？

　ここでいう｢消費｣とは、単なる金銭的な消費活動だけではなく、食事、睡眠、休暇などの自分のための行為全般を指し、「生産活動」とは、単にお金を稼ぐことだけではなく、仕事やボランティア活動などの、他人のために役立つ行為全般を指します。すなわち、自分のための行為を「消費」、他人のために役立つ行為を、生産的な行為すなわち「生産」と呼ぶわけです。

　人は社会の中で、この二つの行為、「生産」と「消費」とを繰り返しています。そして、人の「消費活動」は、その人にとって、次の「生産活動」のための準備であると考えることが出来ます。

　共に助け合いながら生きていくことは、相手の「生産活動」を理解することから始まります。結果としての「消費」だけを見ているのでは、相手が次に何を「生産」しようとしているのか分かりません。これからのビジネスが、単に消費者同行などではなく、人々の生産活動に注目しなければならない、というのはそういう意味です。

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